3年ぶりにレストラン開店 片男波万葉館

自然派レストランマリシーザ
風光明媚な景色が望める店内

 片男波公園万葉館(和歌山市和歌浦南)に1日、創作料理店「自然派レストランマリシーザ」がオープンした。以前この場所で営業していたレストランが平成20年3月に撤退して以来、県が出店者を公募していた。岩出市でフレンチレストランを営む、同店オーナーシェフの真珠郁久さん(47)は「心に残る景色に合った料理を提供したい」と話している。

 全面ガラス張りの店内からは、松の木や海など万葉にも詠まれた風光明媚(めいび)な景色が望める。かねて「海の見える場所でウエディングレストランがしたい」と考えていた真珠さんが公募に応募し、店舗構想などのプレゼンテーションで出店権を得た。

 真珠さんは、調理師の専門学校を卒業後、ホテルグランヴィア和歌山(和歌山市友田町)で二十数年他、海外を含め飲食店数店で料理の腕を磨いてきた。県内のシェフ十数人が競う県フランス料理コンクールで3年連続1位に輝くなど、受賞歴も多数ある。

 店名の「マリシーザ」は、紀州手まりと、カニを表現したはさみの英訳「シザーズ」を合わせた造語。同公園で毎年行われている「万葉薪能」のイメージカラーである紫で椅子の色をそろえるなど、店内の雰囲気にもこだわり、和室の個室は赤や黒のテーブルを置くなどモダンな雰囲気に仕上げた。

 メニューは、真珠さんの自家農園で育った朝採りの無農薬野菜と、減農薬の米など体に優しい食材を使い、自然派な創作料理を提供する。フレンチはもちろん、韓国風やハワイ名物など多彩なメニューがそろう。お年寄りからの要望もあり、フレンチの素材を使った和食メニューなども。今後、婚活イベントなども予定しており、結婚式や2次会なども受け付ける。

 毎週月曜定休。問い合わせは同店(℡073・445・0044)へ。

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