地域協力のレストラン 8日オープン

会話を弾ませながら食事を楽しむ参加者ら
会話を弾ませながら食事を楽しむ参加者ら

 紀美野町菅沢の公共の宿「美里の湯かじか荘」の本館に8日、星と森のカフェレストラン「エストレジャ」がグランドオープンする。メニュー作りなどに地域が協力しており、5日には地域住民ら約100人を迎えてのプレオープンがあり、「12星座」をテーマにした料理などを楽しみながら完成を祝った。

 町づくりを推進するため、民間の企業や団体に公共施設の業務を委託する町の指定管理者制度により昨年12月、同施設新館で和食レストラン「丹生の都」を展開する「丹生の都プロジェクト㈱」(森谷泰文代表取締役)が新しいカフェレストランの指定管理者に選ばれた。

 食事と会話の時間を提供し、地域の情報発信の場になるようにと、かつて運動器具などを置いていた「健康ランド」のスペースを活用し、カフェレストランを企画。併せて従来の和食レストランも、地域の食材を使用し、「和」にこだわったメニューにリニューアルした。

 「エストレジャ」はスペイン語で「星」の意味。和歌山市和歌浦南の自然派レストラン「マリシーザ」のオーナーシェフ、真珠郁久さんがメニューを監修し、プレオープンでは、乙女座をモチーフにした女性向けのサラダ「海の幸入りヘルシーアボガドサラダ」や、蠍座をモチーフにした「手長海老のグリル シチリア風」など趣向を凝らした料理が並んだ。

 また、地元のりら創造芸術高等専修学校(山上範子校長)とも連携し、同校が考案したメニューも提供される。この日は、選択授業「食品開発」を受講する2年生が「季節のフルーツパンケーキ」などを振る舞った。

 森谷代表は「この場所が中心となって、地域の皆さまと一緒に町づくりをしていきたい」とあいさつ。寺本光嘉町長は「かじか荘が町おこしの核となり、発展していくことを祈ります」と祝福した。その後、森谷代表、寺本町長、同町商工会の中村修史会長の3人で鯛の塩釜焼きを割って祝う「浜焼きの儀」が行われた。

 進行は和歌山市出身のお笑いコンビ「すみたに」が務め、同町議会の上北よしえ副議長の発声で乾杯。出席者は会話を弾ませながら料理を堪能した。

 エストレジャの営業時間は午前11時(初日は正午)から午後7時まで。問い合わせは同施設(℡073・498・0102)まで。

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