痴漢逮捕に功績 岩出署の3人に本部長賞誉


賞状を受け取る大浦巡査と嶋警部補㊧、野口巡査

 粘り強い職務質問で痴漢容疑の男を自供させ、 逮捕して被害拡大を防ぐことができたとして、 県警の山岸直人本部長は17日、 岩出署地域課根来交番勤務の署員3人に賞誉を贈った。

 賞誉を受けたのは嶋一平警部補 (33)、 野口紀人巡査 (34)、 大浦将行巡査 (27) の3人。 事件は今月10日午後5時半ごろ発生。 大阪市から紀の川市に来ていた男 (22) =アルバイト=は、 帰宅途中の女子高校生のスカートの中に手を入れ、 太ももを触って逃走した。

 パトロール中に無線で内容を知った3人は発生から1時間後、 岩出市川尻で 「自転車に乗り、 上下黒っぽい服装」 と情報通りの犯人らしき男を発見し、 職務質問した。 質問に黙秘を貫く男に 「何もしてないならなぜ話さない」 などと矛盾点を突き、 5分ほどで犯行を認めさせた。 その後の調べで4件の余罪も発覚した。

 県警生活安全企画課によると、 今回は男が乗っていた自転車が盗難品でなかったため、 身柄を確保することができず、 その場で痴漢の事実を自供させることしか逮捕につなげる手段がなかった。 ベテラン署員でも犯行を認めさせることは難しいといい、 3人の 「被害を拡大させたくない」 との強い思いが事件解決につながったとしている。

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