金辰錫が第1号アーチ 紀州レンジャーズVS阪神


リニューアルした球場の第1号本塁打を放った金辰錫選手

 紀三井寺公園野球場のリニューアル工事完成を記念した関西独立リーグ2012交流戦・紀州レンジャーズ対阪神ターガース2軍のスペシャルマッチが1日、 同球場で行われ、 紀州が金辰錫(キム・ジンソック)のメモリアル本塁打で挙げた1点を守り勝利を飾った。 紀州は先発の最上をはじめ5投手が完封リレーで若トラ打線に反撃を許さなかった。 阪神では橋本良平(智弁和歌山出身)や玉置隆(市和商出身)も登場。 ふるさとの球場でのはつらつプレーに、 スタンドのファンからも温かい声援が送られていた。

 ◇2012交流戦
阪神ターガース2軍
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紀州レンジャーズ
(9回裏まで行う特別ルール)

 2015年の紀の国わかやま国体に向け、 リニューアルされた球場は、 左右の両翼がこれまでの93㍍から98㍍と長くなり、 ライン際のフェアーゾーンが広くなった分、 得点チャンスにからむエキサイティングな野球が期待される。

 お待ちかねの交流戦は、 前日からの雨も上がった午後1時から、 紀州・最上、 阪神・吉岡の先発でプレーボール。 阪神は5番捕手で橋本がスタメン出場し、 1回裏、 紀州の攻撃では1死1塁から2盗を狙った走者が、 橋本の強肩に憤死。 打者のバットをかわしながら見事な送球を見せた橋本の成長ぶりに拍手も大きかった。

 両チームとも走者を出しながらも、 決め手を欠き、 序盤は零行進となったが、 5回裏、 紀州は先頭の金辰錫が左翼スタンドへ豪快なメモリアルアーチを放ち、 1点を先制した。

 紀州は、 5回まで被安打3と力投の最上に代わって6回から関口が救援、 なおも終盤は徳永、 赤城、 小林とつなぎ若トラ打線をほんろう。 最終回も1死から橋本に中前打を許したが、 次打者を併殺打に仕留め、 負けられない接戦を制した。

 阪神投手陣では、 6回に2番手で玉置が登板。 走者を出しながらも、 落ち着いた力強い投球で、 育成選手から復活へのパワーをアピールした。

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