双子メダリスト誕生! 湯元進選手が銅


勝利が決まった瞬間、 大歓声に沸いた (和歌山市役所)

 ロンドン五輪のレスリング競技は日本時間11日未明、男子フリースタイル55㌔級の3位決定戦を行い、県出身で初出場の湯元進一選手(27)がブルガリア選手を2―0で下し、見事銅メダルを獲得した。北京銅の双子の兄・健一選手(27)に並び、日本レスリング初の双子メダリストが誕生した。今大会も60㌔級に出場している健一選手は同日夜に登場し、2大会連続のメダル獲得を目指す。

 準決勝で敗退し、 金メダルこそ逃したが、 3位決定戦では北京で代表の座を逃した悔しさをばねに成長した姿を見せつけた。
 対戦相手は北京銅のラドスラフ・ベリコフ選手 (28)。 第1ピリオドは1―1の同点だったが、 相手に警告があり先取。 第2ピリオドはバックを取られ1を許すも、 1分44秒でタックルから押し出し、 ラストポイントを取って勝利した。
 和歌山市役所ではパブリックビューイングが開かれ、 出身の 「和歌山ジュニアレスリングクラブ」 の児童や保護者らがエールを送った。 進一選手がバックを取られると悲鳴が上がったが、 「守れ、 守れ!」 と全員で声を上げ、 勝利が決まると万歳したり飛び跳ねたりして喜びを爆発させた。
 同クラブと和歌山工業高校レスリング部で進一選手の先輩に当たる藪平さん (31) は、 「初戦は動きが硬かったけど2回戦はよくなり、 タックルから得意技に持っていけた。 金メダルが欲しかったと思うが、 メダル獲得という目標がクリアできてよかった」 と笑顔。 同クラブの木村勇太君(12)は 「最後まで諦めないで逆転したところがすごかった」、谷口智紀君(11)は 「湯元選手みたいに頑張ってオリンピックに出場したい」と話していた。

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