後輩ら「いい試合だった」 湯元健一選手5位


敗戦が決まり、会場は静まりかえった

 ロンドン五輪のレスリング競技は日本時間12日未明、男子フリースタイル60㌔級が行われ、県出身の湯元健一選手(ALSOK)が5位に終わり、2大会連続のメダル獲得はならなかった。

 2回戦を勝ち上がった湯元選手は準々決勝でアゼルバイジャンのトグラル・アスガロフ選手に0―2で敗戦。だがトグラル選手が決勝へ駒を進めたため、湯元選手は敗者復活戦へ進出することが決まった。

 3位決定戦まで勝ち進んだ湯元選手は銅メダルを懸けて米国のコールマン・スコット選手と対戦。1―1で迎えた第3ピリオド、湯元選手は1ポイントを先行したが、試合終了残り30秒を防げず1―2で敗れた。

 和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれたパブリックビューイングでは約200人が戦いを見守った。湯元選手の試合が映像で映し出されると、会場からは「行け行け健一!押せ押せ健一」とコール。

 メダルを懸けた3位決定戦ではこの日一番の声援が送られたが、敗戦が決まると会場は一気に静まりかえった。

 和歌山ジュニアレスリングクラブの吉田隆起君(15)は「残念だった。レスリングは最後まで気を抜けないというのを思い知らされた」、和工の奥井眞生君(16)は「いい試合だったし、かっこよかった。最後まで諦めずに攻めていく姿勢が自分の刺激になった」と話していた。

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