西浜に新工場増設 菱岡工業


西浜工場の前に立つ岡田社長㊨と三原工場長

 ハーネス加工、電気機器・制御機器の設計・試作・製作、板金加工・組み立ての菱岡工業㈱(岡田亜紀代表取締役社長)=本社・和歌山市中島=は生産力拡大のため西浜に新工場の増設を行い、20日から稼動させた。景気の落ち込みが続く中、さらなる社会貢献と成長を目指した積極的な挑戦。経済への好影響、雇用創出に期待、注目されている。

 昭和49年4月設立、海南市小野田に本社を置き、62年10月から三菱電機㈱和歌山製作所の業務用空調機器・冷凍機器のコントロールボックスやワイヤーハーネスの製作を開始。

 平成15年8月に本社を中島へ移転、19年4月から元本社の海南工場で板金加工を始め、今回新たに賃貸契約を結んだ西浜工場へ海南工場の全機能と本社業務の一部を移転した。海南での板金加工と本社での組み立てを一元化。生産性の向上やコストダウンが見込まれている。

 西浜工場(三原伸晃工場長)は3階建て、延べ床面積3800平方㍍。主に業務用空調機器の制御箱を作っており、1階で材料の入荷・製品の出荷と板金加工、2階で組み立てを行っている。主要取引先の三菱や大市場の大阪が近く、周辺道路が広いところも利点。未使用の3階は今後視野に入れている事業拡大の際に活用する計画となっている。

 岡田社長(41)は「いいご縁があり、将来のビジネス展開が望める(機械を置ける)スペースが確保できました。さらなる成長、発展を目指しての思い切ったチャレンジ。ここからがスタートです」と熱く抱負。

 今後へ向けては「納期・品質・コスト、お客さまの要望にどう応えるか。それと頑張ってくれている社員への還元。そして私たちは社会に生かされているということを常に心に置いています。たくさんの人に支えてもらっており、皆さんに必要とされ、喜んでもらえる、そんな役に立てる会社にしたい」と意気込み、海南工場については「創業地として守っていく」と話している。 

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