小学生6人、プロと共演 10月7日万葉薪能


本番間近。姿勢も表情も堂々とした6人

 和歌山大学教育学部付属小学校2~6年生の6人が、10月7日に和歌山市の片男波公園野外ステージで行われる和歌の浦万葉薪能「鞍馬天狗」に、平家の子どもたちの役で出演する。観世流シテ方10世片山九郎右衛門さんらと共演する大舞台に、子どもたちは「ドキドキするけど楽しい」と張り切って練習に励んでいる。

 出演するのは田端まどかちゃん(7)と堤瑞君(9)、東山佳奈美さん(9)、岡田雄成君(10)、間藤千草さん(11)、宮楠昂之君(11)。

 「鞍馬天狗」は、牛若丸や鞍馬山の大天狗などが登場するにぎやかで楽しい能で、子どもたちは赤い着物に長袴(はかま)姿の花見稚児を演じる。

 きりりとした雰囲気で登場し、すり足で歩き、背筋を伸ばしてじっと座り、やがて整然と退場していく役どころだが、狂言師らがすぐそばで曲芸をしたり、話し掛けて笑わせたりと邪魔をする場面も。

 指導する和歌山市の観世流シテ方・小林慶三さん(81)が「平家のいいとこの坊ちゃん嬢ちゃんだから、そばで狂言師がでんぐり返しをしても見たらあかんよ。笑わんようにせなあかんよ」とにこやかに注意すると、子どもたちは笑いくずれながらも、真剣な面持ちでけいこを繰り返した。

 6人は、同薪能を主催するNPO法人和歌の浦万葉薪能の会が開く能ワークショップ(ことしは同会や市民会館などでつくる市伝統文化活性化委員会主催の文化庁「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」)に2~5年前から参加。今まで前座として謡や仕舞を披露してきたが、能に出演するのは初めてだ。

 東山さんは「うまくできるか心配だけど、精いっぱいしてちゃんと成功させたい」、難しい先頭の役を務める堤君は「能は楽しい。謡の響きとか好きだし、地味だけどかっこいい!」と話している。

 第14回「和歌の浦万葉薪能」は午後4時半から。問い合わせは木村屋(℡073・444・0155)。