合気道の竹中道場長が自叙伝
「何があっても大丈夫。人間は心です」と話す竹中さん
合気道の道場を立ち上げ、長年にわたり後進の指導に当たっている合気道竹豊館(和歌山市紀三井寺)の道場長、竹中日出雄さん(八段、76)が自叙伝『私の大好きな道』を出版した。合気道を通した人との出会いや感謝の気持ちが込められている。竹中さんは「人生は人の喜びを自分の喜びとすること。何事もプラスに考えることで変わっていく」と話している。
竹中さんは、18歳で合気道を始め、平成14年、八段取得。同年に海南市スポーツ功労賞、同20年に県スポーツ功労賞、同21年に市スポーツ功労賞を受賞している。また、和歌山市内に紀ノ川、六十谷、 紀三井寺の3道場を設立、現在は県合気道連盟理事長、市合気道連盟会長などを務め、県内外12カ所、 門下生約300人の指導に当たっている。
本の出版は昨年、竹中さんが合気道の講師をしている和歌山信愛女子短期大学付属高校の高木智視教諭に勧められたことがきっかけ。本の中には、恩師に伝えた言葉で破門を告げられたが翌日、道場にけいこに行くと温かく迎えてくれたこと、初めて道場を設立したこと、家族のこと、弟子からの手紙などを写真と共につづっている。
竹中さんは「親、師、友に感謝。生涯けいこを貫き、少しでも人に喜んでもらえるとうれしい」と話し、「100歳を超えて続編が出せれば」と笑顔を見せた。問い合わせは竹中さん(℡073・446・2774)。
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