岡田副総理が支持訴え 民主和歌山県連大会


衆院選勝利を期してこぶしを突き上げる(右から)玉置、 岸本、 阪口各氏ら

 民主党県連の定期大会が21日、 和歌山市のプラザホープで開かれ、 役員改選で代表に阪口直人衆院議員、 幹事長に浦口高典県議らを再選した。 岡田克也副総理が講演し、 「国の政治を改革するためにいま一度、 政権を託していただきたい」 と、 次期衆院選の勝利に向けて支持を呼び掛けた。

 大会では、 次期衆院選で県内3選挙区に出馬する現職3氏が決意表明した。

 1区の岸本周平氏は、 外交文書の公開や高校の授業料無料化などの実績を挙げて、 政権交代による政治の変化の意義を強調。 2区の阪口氏は、 和歌山の強みをブランド化して売り出す政策、 原発の未来を問う国民投票の実施などに取り組むとした。 3区の玉置公良氏は、 一時、 離党して日本維新の会に合流すると報道された問題について謝罪し、 「大変厳しい選挙区だが勝ち抜きたい」 と述べた。

 岡田副総理は講演で、 自身が担当する社会保障と税の一体改革について、 年金の受給資格期間の短縮やパート労働者への厚生年金適用拡大などを成果として挙げ、 増税先行で社会保障が置き去りにされているとの批判に反論した。

 衆議院の解散時期をめぐって決裂した19日の民自公3党首会談にも触れ、 野田首相が特例公債法案の成立、 一票の格差の是正、 社会保障制度改革国民会議の設置の3点で自公両党に協力を求めたのに対し、 両党が解散時期の明示が先だとして応じなかったことについて 「極めて遺憾。 国民の利益を考えると非常に残念なこと」 と述べた。

講演する岡田副総理


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 県連の新役員は次の皆さん。

 〈代表〉阪口直人〈常任顧問〉岸本周平▽玉置公良〈幹事長〉浦口高典〈副幹事長〉山本忠相▽永野裕久〈事務局長〉メ木佳明〈幹事〉島久美子▽齋藤麻希▽瀧洋一▽藤原慎一郎▽菅原博之▽土岐健二▽岸真樹〈会計監査〉池辺泰男▽大久保尚洋〈顧問〉田上武

 海南で意見交換も 岡田副総理は海南商工会議所で行われた市民や支援者らとの意見交換会にも出席。 「民主党は批判ばかりされている。 反論がなく、 実現した政策のPRが弱い」 という声に対して 「近付く総選挙へ実績、 思いをもっと伝える必要がある」 とした上で 「利権構造を壊し、 新しく始めた政治を続けさせてほしい」 と一層の支持を訴えた。  

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