和歌山の経済活性化へ 県産業技術戦略会議
県内の経営者や学識経験者らで構成する「県産業技術戦略会議」(議長=仁坂吉伸知事)が14日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた。委員15人が集まり、平成22年4月に策定した「県産業技術基本計画」に基づくこれまでの取り組み状況や、現状、課題などを報告。今後の産業技術政策の方向性について議論した。
産業技術の振興を通じて県経済活性化を図るため、必要事項の方向性を審議・決定する会議で、同21年に設置。同計画の期間は22~26年の5年間で、ロボット等加工・組立技術▽化学▽医療・福祉▽バイオ・食品▽エネルギー・環境の5つを戦略分野として位置付けている。
25年度の新施策としては「地域経済を支える産業の強化」に新エネルギー創出促進、サービス産業の県外市場開拓支援などを盛り込んだ。
この日は中野BC㈱の中野幸生社長が「紀南の梅、紀中のミカン、紀北の柿といった特産品をただ売るのではなく、祭りのようなイベントで和歌山に人を呼び、観光に力を入れれば」と提案したり、京都大学の中憲夫教授が「日本文化に親近感を持っている世界、特にアジアを中心に和歌山の魅力を伝えていくことが大切」などと意見を交わした。
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