朝夕通行スムーズに 南側改良工事が完成 紀の国大橋


朝夕に4車線に戻った紀の国大橋南側付近

 昨年4月から約4億円かけて勾配の緩和と高架の高さを上げる工事が進められていた、国道26号和歌山北バイパス「紀の国大橋」の南側改良工事が完成。朝夕の通勤帰宅ラッシュ時には2車線規制が解除され、4車線で通行できるようになった。管轄する和歌山河川国道事務所によると今後5月中旬まで、遮音壁など残りの工事を行うために朝夕以外に一部車線規制を行う予定。

 同橋は平成15年4月に供用開始。当時、東西に走るJR紀勢本線が高架化されておらず、降り口を踏切手前になるよう急勾配にせざるを得なかった。20年10月に紀勢線の高架工事が完了したことから改良計画を進め、降り口部分を約70㍍延長させたことで勾配を8%から6%に改善した。
 また改良工事に合わせて橋の下を走る大型車のため、高架の高さを70㌢高くし、これまでの高さ制限(3・8㍍)を解消させた。

 昨年4月から行われていた工事は、南北の片側2車線ずつを規制して実施。橋完成から10年もたたない大規模工事に、市民などから渋滞に対しての苦情も多数寄せられたという。同事務所は「工事が完了し、勾配も緩くなり安全性も向上しました」と話している。

 工事は設計が中央復建コンサルタンツ㈱(本社・大阪市、永野光三社長)など、施工が㈱村本建設(本社・同、村本弘社長)。

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