男子は福島9連覇 女子は直川初V スポ少バレー和歌山市予選


積極的に攻撃する福島・遠山主将

 県スポーツ少年団交流大会バレーボールの部和歌山市予選会が12日、河南総合体育館で開かれ、男子の部で福島が9連覇を達成した。浜宮との決勝では、遠山主将を中心に積極的な攻撃がさえ、セットカウント2―0で快勝。女子の部では直川が初優勝を飾り、大会規定により出場資格のない福島に代わり、和佐が準優勝、安原が3位と健闘した。上位3チームの他、県大会出場権を懸けた決定戦は和歌浦と楠見が制し、男女合わせて7チームが代表に決まった。

 男女14チームが参加。それぞれトーナメント戦が行われた。男子決勝は福島と浜宮が対戦。これまでよりも、人数も少なくややスリムになった両チームだが、開始早々から福島がサーブで、浜宮のレシーブを乱し得点を重ねた。主導権を握った福島は、セッター小笠原の安定したトスに遠山主将のスパイクがさく裂。第1セットを21―5と圧倒した。第2セットに入っても、福島の勢いは止まらず、優位に展開。浜宮も桑原主将のスパイクなどで挽回を狙ったが、攻守のわたって全員バレーを発揮した福島が、リードを守り21―12で連取。先輩たちが続けてきた連覇を9に伸ばした。

 福島・遠山主将は「9連覇が達成でき、うれしい。県大会では紀の国に勝って優勝したい」と次の目標に向かって意欲を示した。 女子は5枚の県大会切符を巡って、フルセットの熱戦も相次いだ。スポーツ少年団の大会規定により、年齢制限で出場資格を得られなかった福島は、決勝で別所主将や平田を軸に多彩な攻撃を誇る直川に敗れ、準優勝となったが順位はなく、順位決定を制した和佐が準優勝。安原が3位となった。

 県大会出場の5チームの内、上位3チームを除く2チームは再度決定戦が行われ、和歌浦と楠見が代表となった。

 初優勝となった直川の別所主将は「しっかり声を出し、チームワークで優勝できた。県大会では一つでも多く試合をしたい」と瞳を輝かせた。

 ◇1回戦=浜宮2(21―9、21―9)0新南▽福島2(21―10、21―4)0城北▽安原2(21―6、21―8)0宮▽和歌浦2(21―15、21―19)0楠見◇2回戦=和佐2(21―14、21―6)0浜宮▽福島2(21―5、21―4)0紀伊▽安原2(15―21、21―13、15―11)1貴志南▽直川2(21―14、21―14)0和歌浦◇準決勝=福島2(21―15、16―21、15―6)1和佐▽直川2(21―13、21―10)0安原◇順位決定戦=和佐2(21―15、16―21、15―11)1安原※大会ルールにより直川が優勝。

 県大会出場決定戦

 《A》1回戦=和歌浦2(21―11、21―10)0城北▽浜宮2(21―10、21―16)0新南◇決定戦=和歌浦2(21―13、21―10)0浜宮

 《B》1回戦=紀伊2(21―15、21―15)0宮▽楠見2(21―13、21―8)0貴志南◇決定戦=楠見2(21―11、21―3)0紀伊

 【男子】

 《福島》監督=岡本佐和子▽主将=遠山侑生▽選手=小笠原大知、坂下聖斗、竹中空斗、金田七海、戎脇泰盛、竹中拳剛、岡本凌空、西出遥斗

 《浜宮》監督=上妙子▽主将=桑原新大▽選手=栗原慧、山崎泰雅、尾﨑洸介、尾﨑大吉、藤井真之介

 【女子】

 《直川》監督=大塚栄男▽主将=別所愛心▽選手=仲川真菜美、平田涼羽、川嶋華恋、坂本陽菜、前奈桜、川嶋凛

 《和佐》監督=米田直樹▽主将=山裾百香▽選手=佐部利真有、田村ゆめ、喜山乃有、安井日和莉、志良堂陽、金丸萌、志良堂蒼、大前聡美

 《安原》監督=吉田圭吾▽主将=八幡芽生▽選手=西川さくら、浜野純奈、山本里優、井辺朝子、八幡羽生、井辺礼子、井辺節子、杉本里菜、岩﨑永華、谷口まひろ、杉本真帆

 《和歌浦》監督=高田泰男▽主将=淡路水葉▽選手=北嶋柚葉、薮田理子、松本依子、萬川愛、緒方萌、淡路日真里

 《楠見》監督=松本実▽主将=梁川美幸▽選手=新谷垣内春花、米田彩香、小田祐月、梅田結帆、宮嶋紗良、前加奈子、川端愛美、宮嶋扇寿、田渕安紀紗