和歌山の動きに注目 裁判員の辞退容認/東京地裁

 殺人事件の裁判員裁判で遺体などの写真を証拠として示す場合、不安を訴える裁判員候補者の辞退を認めることを東京地裁が1日から開始したことを受け、和歌山地裁でも今後の動きが注目される。

 地裁は取材に対し「裁判員の辞退を認めるかどうかは事件ごとの裁判体(裁判官)の判断なので回答できない」としながらも、「東京地裁の採用案は最高裁を通じて参考送付があった。今後、さらに検討することになると思われる」とした。

 裁判員辞退の動きをめぐっては、ことし4月に福島地裁の強盗殺人事件の裁判員裁判で、裁判員を務めた60歳代の女性がカラーの遺体写真を見て急性ストレス障害(ASD)になったとして国を相手に慰謝料などを求める訴訟を起こしている。和歌山地裁では、昨年9月に発生した殺人事件の裁判員裁判も控えている。

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