ふじと台の造成区画売上 前年度比1・5倍予想


駅南側に建設されている分譲マンション敷地

 来年4月の消費税引き上げ(8%)に伴う、住宅購入などで現行の消費税率が適用される経過措置のタイムリミットが9月末に迫っている。昨年9月に公表された基準地価が県内で唯一上昇した和歌山市中のふじと台は、増税前の駆け込み需要などが住宅販売を後押しし、注目が集まる。同住宅地を開発する淺井建設㈱(本社・同市北島)によると、本年度の造成区画の売り上げは、前年度比1・5倍を達成見込みという。

 ある住宅メーカーでは、2カ月ほど前まで0件の月もあった販売件数が、増税前の駆け込み需要からか先月から急に改善。契約が立て続けに決まっているという。

 同住宅地が注目を集めるのは、駆け込み需要の他、昨年4月の南海電鉄「和歌山大学前駅」開業▽第二阪和国道などの前進▽津波の被害を受けない高台の立地▽来年春に開業予定の大型ショッピングセンター「イオンモール」の進出――など、さまざまな要因があり相乗効果を生み出している。

 駅ビルの南側には、来年9月竣工予定の総戸数70戸の分譲マンションも建設中。基礎工事の段階から第一期の販売分が即日完売になるなど売れ行きも好調だ。
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 ふじと台は、総面積が約240㌶(甲子園球場62個分)、2800世帯が居住する計画。現在は、約1400世帯が生活している。

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