大雪のバレンタイン 和歌山市で積雪6㌢

一時銀世界に包まれた和歌山城
一時銀世界に包まれた和歌山城

 県内上空に流れ込んだ北よりの冷たい空気と、日本の南海上を北東に進んだ低気圧が影響し、バレンタインデーの14日、県内各地が大雪に見舞われた。和歌山市では、3年ぶりとなる6㌢(午前11時現在)の積雪を観測した。和歌山地方気象台によると、15日朝にかけて、山沿いなどで降り残った雪などによる路面凍結の恐れがあり車の運転などに注意を呼び掛けている。

 この大雪により、鉄道や各道路で乱れが発生。JR和歌山線では14日午前8時15分ごろ、積雪による全線運休を決めた。同きのくに線でも朝から昼まで全線が運休。南海電鉄南海本線では午前7時半ごろ、樽井の踏切で電車と犬が接触する事故があり、20分ほど停車するなど混乱。その後(午前11時現在)も雪の影響で約1時間の遅れが発生した。和歌山電鐵貴志川線は午前現在、20~30分ダイヤが乱れている。

 道路では、京奈和自動車道が午前5時に、五條北IC(インターチェンジ)―紀北かつらぎIC間、高野龍神スカイライン(国道371号)が同7時に、それぞれ通行止めが決定した。その他、風吹峠(県道泉佐野岩出線)、神通峠(県道泉佐野打田線)、孝子峠(国道26号)がそれぞれ積雪により通行止めになるなど、府県間道路のアクセスが一時軒並み停止した。

 慣れない雪道の運転に走行不能になる車も多数発生。日本自動車連盟(JAF)和歌山ロードサービスによると、コールセンターには早朝から積雪による救援依頼が殺到。車の立ち往生や、スリップで溝にはまり動けないなどの救援依頼が多く寄せられ、一時は電話がつながりにくい状態が続いた。

 学校関係では、県内小中高校の一部で自宅待機や臨時休校の措置が取られた。県によると、午前10時現在、この雪による人的や物的の被害は報告されていないという。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧