松源が8強 全国選抜大学・実業団相撲

勝利を目指し技と技が激突
勝利を目指し技と技が激突

 県相撲連盟(兼田守会長)主催の第52回全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会が18日、県営相撲場で開かれ、団体戦で東洋大が11年ぶり2回目の優勝を飾った。県勢では㈱松源が優秀8強入りを決めたが、トーナメント初戦で東洋大に惜敗。2年連続準優勝の雪辱が期待された和歌山県庁は、12年前個人戦2連覇を達成した浅田晃秀選手の健闘が注目を集めたが、けが人続出でベストメンバーが組めず予選で姿を消した。個人戦は東京農大・小柳亮太選手が初優勝した。しんぽう写真館はこちらから

 開会式は、前回団体戦を制した日体大を先頭に選手入場から幕を開けた。開会宣言に続き、あいさつに立った兼田会長は「名実ともに、トップクラスの選手が集った。見る人の心を揺り動かす感動の一番を、より多く取ってほしい。選手諸君の健闘を祈る」と激励した。

 団体戦には大学10チーム、実業団10チームが出場。大学、実業団の対抗戦で3試合の予選が行われ、各4強が決勝トーナメントに進出した。予選1回戦で同志社大を3―0で下した㈱松源は、2回戦でも立命館大に2―1と快勝した。3回戦では中央大に0―3で敗退したが、3位でトーナメントに駒を進めた。準々決勝の東洋大には、先鋒冨田春が敗れたものの、多彩な技を持つ中堅中野が『引き落とし』で1―1とした。4強へ望みをつないだが、大将宮本も大学生のパワーに押し切られ、涙をのんだ。

 予選初戦で立命館大に1―2で敗れ、苦しいスタートとなった県庁は、2回戦で中央大と対戦した。先鋒冨田が惜敗。後がない状況で土俵に上がった浅田は、第39回、第40回の個人連続優勝と第37回からの団体3連覇の主力。40歳で臨む今回の取り組みは、経験と技で挑む戦いとなったが、大学生を相手に鮮やかな投げを決める力強さも発揮した。関沢も勝ち、逆転で白星を勝ち取った。

 3回戦でも、浅田の技はさえ、勝利を挙げたが、本調子でないチームは苦戦の連続で、4強に届かなかった。

 試合を終え、浅田選手は「大学生に馬力ではかなわないから、テクニックと経験で得た全てのことを駆使して一戦一戦に臨んだ。若手もけがを治して、チームもこれから頑張っていくが、私も負けないで頑張る」と元気いっぱいだった。

 個人戦には大学生51人、実業団メンバー39人、一般社会人18人の合わせて108人が出場。トーナメントで激戦が繰り広げられ、県勢では県庁の関沢が、前回に続き16強入りしたのが最高だった。

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