実習で経営学ぶ 和歌山大と31アイスが連携


左から小池オーナー、古味さん、吉村学部長

 ビジネスを学ぶ学生に経営者側の視点を育んでもらおうと、和歌山大学経済学部(和歌山市栄谷)と、「サーティワンアイスクリーム」などを展開するイッツ・コーポレーション㈱(本社・同市西汀丁)は連携・協力していくことを決め、19日、覚書を締結した。同様の連携は、同学部にとっては和歌山トライアンズ㈱に続き2例目、イッツ・コーポレーションにとっては初めて。

 学生は店舗での実習を通して、普通のアルバイトではあまり経験できない、店舗経営責任者の業務などを学ぶ。大型商業施設「イオンモール和歌山」(同市中)内にあるサーティワンアイスクリームでは、すでに3月のオープンから6人の学生が実習に励んでおり、今月からは商品の発注、本部への日報提出、商品PRキャンペーンの企画などにも取り組み始めている。

 調印式は同店で行われ、吉村典久学部長と、同社の小池則雄オーナーが覚書にサインした。吉村学部長は「講義ではどうしても理論中心になるので、現場に出た時、それを実践にどう生かすか悩む。その解決策づくりになれば」とあいさつ。小池オーナーは「できれば全国の他の大学にも取り組みを広めたい」と語った。

 同店で実習しているビジネスマネジメント学科3年生の古味直之さん(20)は、「利益につながるよう具体的に行動するなど、経営側に立つことで考え方が変わった。勉強になります」と話していた。

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