柔らかな濃淡 2日まで県文で水墨画展
白と黒の世界が広がる会場
県水墨画協会(小川華瓣会長)の「第17回県水墨画協会展」が2日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。
会員らがボタンの花や富士、人物などをモチーフに軸やタペストリー、額などの水墨画や墨彩画約100点を出品。訪れた人は緻密な表現や、墨の濃淡を生かした作品を楽しんでいる。
水墨画を習って20年目という同市の川﨑昌美さん(67)は、花の下でシカが振り返る「春色の中で」を出品。「雰囲気を大切にしています。色を添えたり、しっかりした線でなくても表現できるのが魅力ですね」とにっこり。
同協会の朝本康弘副会長(79)は「簡単な道具で描けるのが水墨画。奥は深いですが、『これなら描けそう』と気軽に親しんでもらえれば」と話している。
同会と交流のある山東省の山東画院の作品展、小川会長や会員が指導する障害者福祉施設の絵画教室生展も同時開催している。午前10時から午後5時(最終日は3時)。
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