女性チャレンジ賞に西平さん 県内初

首相官邸で表彰を受けた西平社長(前列㊨、法務省提供)
首相官邸で表彰を受けた西平社長(前列㊨、法務省提供)

 多様な分野で活躍し、地域活性化などに貢献している女性に贈られる内閣府の「女性のチャレンジ賞」に、県内で初めて、和食店を展開する信濃路(本社=和歌山市加納)の西平都紀子社長が選ばれた。東京の首相官邸で表彰式が行われ、森まさこ内閣府特命担当大臣から表彰状が手渡された。

 同賞は、男女共同参画社会を推進しようと平成16年から実施。起業や地域活動などへのチャレンジで輝いている女性個人や団体、チャレンジを支援している人たちなどを「女性チャレンジ賞」「女性チャレンジ支援賞」「女性チャレンジ賞特別部門賞」の3賞で表彰している。本年度は全国から100件の推薦があり、9件が選ばれた。

 西平社長は、7年前から、非行や犯罪により少年院や刑務所を経験した人、保護観察を受けている人を自社で雇用し、その立ち直りを助けるなど、社会復帰支援に力を注いでおり、これまでに11人を受け入れてきた。今回の受賞では、率先して受け入れ体制を整えていることなどが高く評価された。

 表彰式が行われた先月27日、西平社長は谷垣禎一法務大臣を表敬訪問し、「支援者が少ない中、雇用に尽力してくださり、ありがとうございます。全国的に雇用が広まることへの一助になったと喜んでいる」と感謝の言葉を受けた。

 西平社長は「たくさんの人との活動の中でいただいた賞。もっと頑張らなければという新たな気持ちを奮い起こされた」と受賞を喜び、「自分を必要とされていると感じると犯罪の再発率は下がる。将来的には官民が一体となることを願っている。自分たちが企業活動を通じてできることがある。過去は変えられないけれど、未来は自分で変えられる。あなたは一人じゃないと伝えたい」と話している。

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