経営者が高校で授業 桐蔭リーダー塾

グループに分かれて授業が行われた
グループに分かれて授業が行われた

 次世代のリーダーを育成しようと、和歌山市吹上の県立桐蔭高校で4日、県内の各界で活躍している経営者などを講師に招いた「桐蔭リーダー塾」が開かれ、1年生280人がグループに分かれ、将来、社会人として必要な力についての学びを深めた。

 同校では、平成25年度に文科省からキャリア教育の研究開発学校の指定を受け、本年度の入学生から本格的に取り組みを開始。今回、講師には和歌山経済同友会の会員企業の19人が招かれた。

 授業では生徒たちが「社会で活躍するために必要な力」をテーマに、これまでに各グループで考え、まとめた「積極性」「コミュニケーション能力」「信頼関係」「精神力」などについて発表した。

 講師を務めた菱岡工業の岡田亜紀社長は「壁にぶつかった時も諦めない心があれば、自分の夢をかなえることができる」、ユタカ交通の豊田英三社長は「リーダーはコミュニケーション力が大切。心を豊かにし、人のために何ができるかを考え、助けることのできる人になってもらいたい」と、生徒の考えに対して自身の考えや意見を伝えていた。

 1年C組の柳谷昂汰さん(16)は「人を否定せず、みんなで一緒に進んでいく雰囲気を作ることがリーダーにつながると学んだ。社会にはいろいろな人がいる。授業を受けて、県内の会社がどんな方針を立てているかなど興味が沸いた」と話していた。

 今後、生徒たちはテーマについて再検討し、高校での学習態度や学習内容とのつながりを見い出していく。

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