「声援が力に」 銃剣道少年男子7位入賞

 紀の国わかやま国体の銃剣道は5日、海南市総合体育館で閉幕した。4日の7・8位決定戦に臨んだ少年男子県チームは愛知に2―1で勝利し、7位入賞。大将の西岡浩之(18)=和歌山東高2年=は「もっと上を目指したかった」と悔しさを見せながらも、「観客席から名前や頑張ってと声を掛けてもらい力になりました」と胸を張った。

 少年男子には13チームが出場。3日の1回戦は香川に3―0で敗れ、5~8位を決める指定トーナメントへ。トーナメント初戦は大阪と対戦し、先鋒の森拓斗(18)=和歌山北高3年=は下胴を2本取られ敗れたが、続く中堅の辻本隼己(18)=和歌山商業高3年=が上胴、下胴で一本を決め勝利。大将戦では西岡が開始早々に上胴に一本。直後に下胴を取られるも1分9秒に西岡の気迫の込もった突きが下胴を捉え、勝利した。

 4日の3回戦は福岡に1―2で苦杯。愛知との7・8位決定戦に回った。先鋒の森は開始32秒に上胴の一本を先取するも、上胴と下胴に一本を決められ惜敗。後がない状況となったが、中堅の辻本が開始5秒で上胴に、7秒で下胴に鮮やかな一本。開始早々で試合を決め、順位の行方は大将戦に持ち込まれた。

 両者一歩も譲らず、木銃の交わる音が会場に響きわたる接戦となった大将戦は、開始1分代後半から西岡が攻勢を強め、上胴に2本の突きを決めて7位を勝ち取った。

 成年男子県チームは4日の2回戦から登場し、佐賀に3―0で快勝。先鋒の田村隆政(32)=陸上自衛隊信太山駐屯地=は開始1分20秒で上胴に一本を入れ、5分の制限時間切れで勝ち、中堅の土谷一裕(36)=陸上自衛隊大久保駐屯地=は相手が後ろに下がる瞬間などを狙った上胴への一本を2回決めて勝利。大将の中山厚史(40)=陸上自衛隊信太山駐屯地=は上胴一本を先取されるも、冷静に相手の動きを捉えると、下胴に2本を決めた。

 5日の3回戦は東京と対戦したが、一本も奪うことができず、0―3で敗退となった。

入賞した少年男子県チーム(左から榎本篤監督、西岡、辻本、森)

入賞した少年男子県チーム(左から榎本篤監督、西岡、辻本、森)

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