生命と安全守る決意新た 各消防で出初式

 ことし一年のまちの安全を願う出初式が10、11日を中心に県内各地で開かれた。あらゆる災害から住民の生命と財産を守る使命感を胸に、消防関係者らがパレードや救助訓練、放水演技などで士気を高めた。

 和歌山市消防局 10日、和歌山城砂の丸広場で行われ、消防局職員や消防団員など総勢2210人が参加。式典は、消防カラーガード隊や消防音楽隊のパレードなど華やかに展開された。出口博一消防局長が開式宣言を行い、尾花正啓市長は「今後も人命の保護を最優先に、被害を最小限に抑えられるよう努めていく」とあいさつし、参加者に協力を呼び掛けた。また、救助隊による高所の救助訓練披露や放水演技などが披露された。

 那賀消防組合 11日、紀の川市桃山町段の桃山グラウンドで実施し、那賀防火管理協議会や婦人防火クラブ、自主防災組織、同組合職員など451人が参加。第1部の式典で管理者の中芝正幸岩出市長は「災害ゼロを目指し、防火防災の普及啓発に努めたい。安全・安心を確保するため災害に強いまちづくりを目指す」と述べた。その後、参加者が退場行進(部隊観閲)。第2部では、職員が救助技術訓練や放水訓練を披露した。

 海南市消防本部 10日、市総合体育館で式典があり、消防職員・団員ら約390人が参加。神出政巳市長は「住民の生命や財産保全のため、日夜の活動に深く敬意を表します。住民の安全と郷土の繁栄のため、より一層のご精進を」と式辞し、岩崎好生消防本部長が訓示。消防功労者表彰、新入団員紹介の後、岡室孝明消防団長があいさつ。分列行進の後、わんぱく公園に移動し、放水訓練を行った。
 紀美野町消防 10日、農村総合センターグラウンドで訓練始め式を実施し、消防職員ら578人、車両32台が集まった。横山健司副団長が開会宣言し、寺本光嘉町長が「消防職団員は災害から町民を守るために尽力している。ことしも職務の重要性を深く認識し、尽力してほしい」とあいさつで期待を寄せ、家本宏消防長が訓示した。その後、分列行進や車両行進、放水訓練が行われた。

カラーガード隊と消防音楽隊がパレード(和歌山市)

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消防車両の一斉放水に虹が浮かぶ(海南市)

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