佳園自動車が破産申請 負債総額18億円超

「Kaen(かえん)」の店舗名で営業していた自動車販売・買取業の佳園自動車(和歌山市舟津町、田中完兒社長)が24日、和歌山地裁に破産申請を行ったことが分かった。負債総額は申請時点で18億4424万円。

東京商工リサーチ和歌山支店の28日の発表によると、田中社長が2月に自殺したことから、妻が破産を申し立てた。同社は平成5年6月、田中社長が中古の高級車や新車販売で個人創業。自殺により店舗が閉鎖された後は、「代金を支払ったのに納車されない」「必要がないローン契約で借金を背負わされた」などの訴えや相談が県警や県内の弁護士らに相次いでいた。

資産総額は1億4004万円と公表されているが、不動産の担保権などで相殺されれば、一般債権者への換価(回収)可能資産は2700万円程度にすぎないと算定されている。また、負債総額は今後、増加する可能性もある。

販売した車の車検や点検整備、修理などを行う目的で平成13年8月に設立された㈲佳園も、店舗閉鎖と同時に事業を停止している。

4月15日に和歌山市民会館で債権者説明会を行う予定。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧