再エネ100%で運行へ 高野山ケーブルカー

南海電鉄㈱は、二酸化炭素(CO2)の排出量削減に向け、6月1日から高野山ケーブルカー(極楽橋駅―高野山駅)を再生可能エネルギー100%で運行する。国内のケーブルカーでは初の取り組み。

南海グループは、19年度のCO2排出量を13年度の約4分の3に減らすなど、地球温暖化の抑制に向けた取り組みに力を入れている。消費電力がより少ない車両の導入、駅構内の照明のLED化などを進めており、一部の駅では太陽光発電システムをホーム上の屋根に設置。発電した電力を駅施設で利用しており、泉大津駅では一日当たりの電力使用量の約3割を太陽光発電でまかなっている。1930年に運行を開始した高野山ケーブルカーでは、車両を動かす巻き上げ機が19年に新しくなり、従来の物より省エネになった。

同社によると、今回の取り組みにより高野山ケーブルカーのCO2排出量を年間約60㌧削減できるといい「数字としては大きくないが、グループ全体として脱炭素社会の実現に向けて取り組む足掛りとしたい」としている。

聖地高野山への足として親しまれている(南海電鉄提供)

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