熊野の自然や営み伝える 万葉館で写真展

和歌山県有田市の写真家、照井四郎さんと教室生による「熊野写真塾・作家たち展~それぞれの眼~」が和歌山市和歌浦南の片男波公園万葉館で開かれている。

第1期の展示は18日まで。20日からは写真を入れ替え、第2期として10月17日まで、「和歌の浦」をテーマにした作品を中心に紹介する。

第1期は世界遺産の熊野地域で撮影した写真を中心に、30人が1点ずつ出品。撮影地は新宮市や那智勝浦町、田辺市、高野町などさまざま。三重県熊野市で、サンマの丸干しを広角レンズで写した迫力ある一枚や、春の風物詩シロウオ漁、秋が深まる丹生都比売(にうつひめ)神社を写したものなどが並ぶ。

照井さんは、地元の矢櫃浦(やびつうら)の集落を俯瞰(ふかん)で捉えた作品を展示。1981年に写した雪の降り積もるモノクロ写真と、40年を経てことし撮影した一枚を対比させ、2枚一組で紹介しており「風景や人物、祭りやドキュメントなど、それぞれの着眼点で撮った個性豊かな作品がそろいました。どれも紀伊半島を巡って撮影した自信作です」と話している。

午前9時から午後5時(入館は4時半)まで。最終日は3時まで。問い合わせは同館(℡073・446・5553)。

 

移り変わる風景を記録した作品も

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