多彩な筆致楽しんで 県書道協会が作品展

さまざまな書道の会派の人が所属する和歌山県書道協会(小島健堂会長)の第74回展が7月3日まで、和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれている。

同会は、1933年に谷口素石、西林凡石らが設立した「和歌山書道会」を前身とする。その後、県の書道教育の発展に貢献した天石東村に引き継がれ、165人の会員が所属。現在の名称になった1947年から、会派やジャンルを超えて県の書道文化を盛り上げようと、毎年作品展を開いている。

会場には131点が並び、テーマは設けず、好きな題材や書体で自由に表現した多彩な書が一堂に会す。

小島会長は、中国の古典に立脚した創作作品を出品。墨の入った力強いところと繊細な渇筆(かっぴつ)部分を、行書と草書を混ぜた「行草体」で表現した。

また、意匠を凝らした紙に、墨の潤渇と余白の白が目を引く名手朱舟名誉会員のかな書や、造形の面白さを生かした小澤清湖副会長の篆書(てんしょ)など、表現豊かで見応えのある作品が並ぶ。

同協会事務局は「バラエティーに富んだ作品展で、さまざまな人が集まり、自由に楽しんで書いた作品が味わえます」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

 

見応えのある作品が並ぶ

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