和歌山市が優勝 県市町村対抗ジュニア駅伝

第22回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会(県など主催)が12日、和歌山市の紀三井寺公園補助競技場発・県庁前着とする10区間21・1㌔で開かれ、和歌山市が8年ぶり6回目の優勝を飾った。1区から岩出市がトップでレースを進めたが、和歌山市が6区で首位に立ち、海南や岩出の追い上げを振り切って1時間10分27秒でゴール。2位に海南市(1時間10分50秒)、3位に岩出市(1時間10分58秒)が続いた。

スポーツの振興や地域の活性化を目的に2001年から開催。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止となり、2年ぶりの開催となった。大会には太地町、北山村を除く市町村代表28市町と、オープン14チームの計42チームが参加。小学5年生から中学3年生までの約480人が、気温12度、湿度65%の気象条件の中、熱い継走を繰り広げた。

開始式では、大会実行委員会会長の岸本周平知事が、プロ野球元監督の野村克也さんの言葉『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』にふれ、「失敗から学ぶことがたくさんある。リラックスして日頃の力を出してほしい」と激励した。

午前11時に岸本知事の合図で1区の走者が一斉にスタート。岩出市の田中悠大選手(岩出第二中2年)を先頭に、国道42号へ舞台を移した。

中盤までは岩出市がレースを引っ張る展開だったが、1区で5位だった和歌山市が、4区で執行颯夏(しぎょう・そな)選手(西脇中2年)が岩出市を抜きトップに。5区で岩出市に再び首位の座を明け渡したが、6区の岩井優奈選手(中之島小6年)が不老橋付近で岩出市を抜き、首位に返り咲いた。

紀の川市の7区、中野仁譜選手(池田小6年)が海南市の山野瑛慎選手(日方小5年)と並び、6分20秒で区間1位に輝いた。紀の川市の区間1位は、2009年に現在のコースに変更されてから初。旧コースを含めると第7回大会以来15年ぶりの快挙でチームを4位に導いた。

また、8区を走った串本町の久保凛選手(潮岬中3年)が、第20回大会で樹立した7分47秒を3秒上回る7分44秒の区間新で自身の記録を更新した。

優勝した和歌山市の10区を走った、アンカーの高積中2年の延明風依吏(えんみょう・かいり)選手は、「みんなの練習の成果が出た。リレーに関しては練習よりうまくいった。走りもいつも以上に調子が良かった」と笑顔。惜しくも3位で終わった岩出市の10区、岩出第二中3年の渡辺敦紀選手は「チームとして初優勝を目標にやってきた。いい感じでレースに入ったが、首位でゴールテープまでたすきを持ってくることができず悔しい」と話していた。

1位から3位までの市町村の出場選手は次の皆さん。

【和歌山市】
稲田来絆(西脇中2)▽上野山凛(向陽中3)▽片山伊織(浜宮小5)▽執行颯夏(西脇中2)▽大畑裕一朗(東中2)▽岩井優奈(中之島小6)▽吉田陽太(藤戸台小5)▽松本華波(西脇中2)▽土橋照由(和大付属小6)▽延明風依吏(高積中2)

【海南市】
西岡健人(東海南中2)▽大川菜々美(和大付属中3)▽山鷲彩羽(亀川小6)▽吉村弥依(巽中2)▽田伏瑞基(巽中2)▽𠮷松陽依(日方小6)▽山野瑛慎(日方小5)▽中前海莉(海南中2)▽橋爪昊(北野上小6)▽澤村櫂吏(海南第三中3)

【岩出市】
田中悠大(岩出第二中2)▽堅心結乃(岩出第二中2)▽井手迫莉子(山崎北小6)▽山下真央(岩出第二中2)▽土橋弘典(岩出中3)▽林梨桜(山崎北小6)▽高大也(根来小6)▽髙井初香(岩出第二中1)▽中井大翔(山崎小6)▽渡辺敦紀(岩出第二中3)

6回目の優勝を果たした和歌山市のアンカー、延明選手

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