智弁が初戦で逆転負け 終盤に四死球と連打浴び

第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は5日目の15日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で2回戦3試合が行われた。第2試合では智弁が高野山に2―4で敗北。6大会連続の夏の甲子園出場はかなわなかった。

【第2試合・2回戦】

高野山
智弁

〔高〕酒井―関戸〔智〕𠮷川、清水、松倉―上田、石橋▽二塁打=関戸、小川(高)、湯浅(智)

智弁は初回、𠮷川が三者凡退の立ち上がりを見せると、その裏、先頭の多田羅が四球で出塁。小畑が犠打、多田羅が三盗を成功させて1死三塁となり、濵口が右犠飛を放ち1点を先制した。その後5回表までは、両チーム好機をつくるも、好守備に阻まれ無得点で進行した。智弁は5回裏、先頭の湯浅が、チーム初安打となる左越二塁打を放つと、松嶋の一ゴロの間に三塁へ進塁。続く投手の暴投で2点目の本塁を踏んだ。7回表には、高野山に二安と右越二塁打で1死二、三塁とされると、8番・長谷川に左適時打を浴びて1点を返される。その後2死とするも、交代した清水が3連続四死球を与え、さらに2失点。この回3点を奪われ、逆転を許した。8回裏には2死から上田と多田羅の連打で一、二塁とするも、小畑が遊ゴロに倒れて無得点。対する高野山は9回表、3本の安打などで4点目を挙げた。智弁は9回裏、2死から中塚が中安で出塁するも、無得点で試合終了。2001年以来の初戦敗退となった。

智弁の中谷仁監督は、「選手はよく頑張った。すべて僕の責任。選手には申し訳ない」と話した。

清水風太投手は「相手チームは声が出ていて重圧を感じた。相手打線に負けたのは自分たちの練習不足。𠮷川に申し訳ない。後悔しかない」と悔しさをにじませた。

青山達史主将は、力を発揮できなかったといい、「初戦が難しいのは承知だが、悔しい。まだ現実に起きたことなのか、理解が追い付かない」と振り返った。

試合終了後、涙をこらえる選手たち

試合終了後、涙をこらえる選手たち

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