TGC県負担で異論も 県議会の委員会で
来年2月、和歌山市で2年続けて開かれる国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」の開催費用の一部負担として、県が9月県議会に提案中の補正予算案に2500万円を計上していることに、25日の県議会総務委員会で疑問の声が上がった。
総務委員会での質疑では、民間の営利目的のイベントに県が支出するのではないかということが焦点となった。
県の赤坂武彦地域振興監は、民間事業への補助、支援や赤字補填ではないと否定。大規模ファッションイベントの地元開催を活用したコラボレーションとして、地域の若者の元気づくり、和歌山の特産品や飲食事業者のPRの場とすること、障害のある人がモデルらと共に舞台に立つことを実現する場とすることの3点の目的を説明した。
2500万円の内訳は、紀北・紀中・紀南など県内の少なくとも3カ所に無料のパブリックビューイング(PV)会場を設けるために1000万円、出演者が食事などをする会場内のバックヤードにケータリングや和歌山の特産品ブースを設け、SNSなどを通じて発信してもらう取り組みに300万円、障害のある人らが舞台に上がる夢をかなえる「ユニバーサルファッションショーステージ」に1200万円となっている。
特にユニバーサルファッションショーについて赤坂地域振興監は「和歌山が共生社会の実現を目指していることを世界に発信できる絶好のチャンスだと思っている」と意義を強調した。
委員からは、県の説明に理解を示し、賛同する声があった一方、県のPR効果をさらに高める費用の使い方の検討、主催者側との協議を求める意見も出た。

TGCについて県議会総務委員会で答弁する赤坂地域振興監㊨
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