和歌山武道館が制す 県下剣道優勝大会

和歌山武道館剣道錬成クラブ(西山直人代表)は、橋本市の和歌山県立橋本体育館で開かれた、「第64回県下剣道優勝大会」(県剣道連盟主催)の小学生の部で優勝を果たした。1977年に創部し46年目を迎えたクラブが、県下最大規模の団体戦で、11年ぶり3回目の快挙を成し遂げた。

同クラブには、幼児から中学生の34人が所属。週に4回、和歌山市西浜の雑賀崎小学校などで練習を行っている。今大会の小学生の部には、県内全域から36チームが参加し、トーナメント形式で争われた。

同クラブは、初戦となる2回戦で湯浅剣心会を3―0で倒して波に乗ると、3回戦では紫雲会を4―0、準々決勝では城山台剣友会を3―0で撃破。準決勝では貴志少年剣道クラブに3―1、決勝では巽剣道教室に4―1で勝利を収めて頂点に立った。

大会を通して和歌山武道館は、それぞれが役割を果たし、面を中心に一本を奪って、試合を優位に進めた。

先鋒を務めた西川結唯さん(12)は、5戦全てで勝利。「先鋒としてチームの流れをつくり、後ろにつなぐ意識で戦った。決勝で飛び込み胴が決まったのも良かった」と振り返った。

次鋒の林源二さん(11)は、得意な面が多く決まったと言い、「中堅に気持ちをつなぎ、役割を果たすことができた。11年ぶりの優勝でうれしい」と話した。

中堅の前田朔哉さん(12)は「みんなで気持ちをつなぐことができた。県外の大会でも優勝したい」と意気込み、副将の小川龍伸さん(11)は「チームの雰囲気が良かった。緊張したが、応援のおかげで強い気持ちでいけた」と話した。

大将を務めた池野冬真さん(11)は得意な面と籠手(こて)を決め、「準決勝で、貴志剣道クラブの大将に勝てて、めっちゃ興奮した。試合を楽しくできたので、優勝できたと思う」と笑顔だった。

西山代表(51)は、初夏の県大会で敗れ、今大会に向けて夏休みの稽古に励んできたと言い、「一人ひとりが力を発揮できた。ご両親や仲間に感謝の気持ちを忘れずに、これからも頑張ってほしい」と話した。

 

県下剣道優勝大会小学生の部を制した和歌山武道館の皆さん

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