和大が2季連続優勝 近畿学生野球リーグ

近畿学生野球連盟Ⅰ部春季リーグで戦った和歌山大学硬式野球部は3、4日、大阪市住之江区の南港中央野球場で大阪公立大に連勝して通算成績を10勝2敗とし、昨秋に続き2季連続6回目のリーグ制覇を成し遂げた。春季の優勝は2年ぶり4回目。創部100周年の節目を華やかに飾った。

 

2季連続で優勝した和歌山大学硬式野球部(和歌山大学硬式野球部提供)

 

◇1回戦

大阪公立大
和歌山大 ×

〔大〕片山、古谷、宮田、渋川―中村〔和〕田中、野村―井手▽二塁打=𠮷村、丸山(和)

◇2回戦

和歌山大
大阪公立大

〔和〕島、近藤―井手〔大〕吉岡、田中、古谷―小田▽本塁打=山田(和)▽二塁打=井手(和)大西2、石守、小田、田中(大)

 

大原弘監督(58)は今季を「粘り切った」と振り返る。和歌山大は10勝のうち6勝が3点差以内の接戦。ロースコアの試合を制し続けた。奈良学園大との2回戦では0―1で迎えた最終回、笠木悠翔選手、𠮷村拓貢選手、山田孝徳選手が3連打。土壇場で逆転に成功し、強豪を相手に貴重な連勝を収めた。

第4節の大阪観光大との2回戦では5―0、第5節の大阪公立大戦では2戦で計13得点と猛攻した。丸山椰尋主将(21)は「打線の調子が少しずつ上がってきた」と話し、リーグ後半で、重点的に強化してきた打撃が成果を出した。

投げては島龍成投手と近藤陽樹投手の2枚の左腕を中心に試合をつくった。

大原監督は「大会を通してピッチャーがよく抑えて守り、ロースコアの展開の中で試合の流れをつかむことができた」と話した。

 


創部100年の節目に 初の全国制覇へ挑む

春季リーグを制した和歌山大は、6月9日から東京都の明治神宮野球場と東京ドームで開かれる「第37回全日本大学野球選手権大会」に出場する。全日本選手権では、初出場の2017年での8強入りが最高成績だ。1924年の創部から節目を迎えることし、悲願の日本一を目指してチーム一丸で挑む。

丸山主将は「リーグ優勝はあくまでも通過点。一人ひとりが役割を果たすバッティングで全国優勝を成し遂げたい」と意気込んでいる。

7日には、大原監督、丸山主将、近藤投手、今井良選手、伊東太希選手、主務の山本直輝さん、マネジャーの溝口ひなのさん、森田未来さんが本山貢学長(62)にリーグ優勝を報告した。本山学長は「全国制覇に向けてまず1勝をつかみ、波に乗って優勝してほしい」と激励した。

 

本山学長(前列㊥)に優勝報告をした皆さん

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