GWの感染拡大防止を 関西広域連合が宣言
関西広域連合(連合長=仁坂吉伸和歌山県知事)は22日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議をオンラインで開き、構成12府県市が協力してゴールデンウイーク(GW)に府県をまたぐ移動を控えるよう促す「関西・GW感染拡大防止徹底宣言」を採択した。
会議では、出席した各府県知事や市長らが、人の動きを止める必要性や医療体制が逼迫(ひっぱく)化している危機感などを表明。「関西全域で力を合わせていきたい」と考えをまとめ、重症患者の退院までの日数、学校などでの子ども間の感染の広がりの情報など、データを共有して対策に当たることを確認した。
「関西・GW感染拡大防止徹底宣言」では、帰省や観光、旅行などに伴う人の移動の増加が予想されるGW期間に、人と人の接触機会を減らすため、関西全体で取り組むことを宣言。大規模イベントなどの延期・自粛や3密の回避、マスクの着用や手洗いなど基本的な感染防止策の徹底、テレワークやテレビ会議の推進、感染者や医療従事者、店などに対する誹謗(ひぼう)中傷・差別をしないことなどの内容を盛り込んだ。
仁坂連合長は県庁南別館から出席し、「和歌山でも感染が拡大しており、満床に近い状態で大苦戦している。不要不急の外出自粛を県民に呼び掛けた。時短をしている地域から県内に流れて遅くまでお酒を飲んでいるケースがある。他府県の人はご遠慮してもらいたいとは言えないので、各府県での呼び掛けをお願いしたい」と呼び掛け、「和歌山県は『まん延防止等重点措置』の対象になってもいいと、政府と協議をするよう指示した」などと話した。
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