和歌山県/組合員数5万人割れ ピーク時のほぼ半数

 県は平成25年度労働組合基礎調査(昨年6月30日現在)の結果を公表した。県内の労働組合員数は、19年ぶりに増加した前回調査から再び減少に転じ、前年同期より809人少ない4万9616人となった。一方、組合数は11年ぶりに増加し、2組合多い462組合となった。組合数、組合員数とも長期的な減少傾向は続いている。

 推定雇用者数は33万6138人(前年比1・9%増)で2年ぶりに増加したが、推定組織率は前年を0・5ポイント下回る14・8%にとどまった。組合員数は5万人を割り込み、ピーク時の昭和49年の9万6171人からほぼ半減したが、パートタイム労働者の組合員数は前年より176人増加し、2129人だった。

 主要団体別の組合員数は、連合和歌山の3万471人(216組合)が最多、次いで県地評が8777人(110組合)、その他の団体は5844人(76組合)でいずれも前年より減少。無加盟は組合員、組合とも増え、4524人(60組合)となった。

 組合員数の産業別構成は公務が19・90%と最も多く、次いで製造業19・77%、金融・保険業9・95%、医療・福祉9・58%、教育・学習支援業9・40%などの順となっている。

 組合数を地区別に見ると、和歌山市に237組合(51・30%)とほぼ半数が集中。規模別では、組合員数29人以下が205組合(44・37%)で最も多い。