鞆渕の「黒枝豆」食べて 注文受け付け中

 特産の黒豆で地域活性化を図ろうと、紀の川市鞆渕地区の農家と郵便局、JA紀の里が連携し、ことしも黒枝豆の「ふるさと小包み」の注文を10月2日まで受け付けている。商品は毎年好評で、購入者は年々増加。鞆渕黒豆部会の西均副部会長は「ことしの豆もおいしくできてます。ぜひ食べてみてください」とPRしている。

 同地区の黒枝豆は、市場には東京と大阪にしか出荷しておらず、地元では「めっけもん広場」で販売している程度。希少価値の高い枝豆として知られている。

 西副部会長によると、ことしの黒豆も例年通り良質で、台風の影響も特に受けず順調に生育しているという。6月上旬に種をまき、8月に入り開花した。収穫量は全体で約15万㌧を見込んでいる。

 一般的な枝豆は積算温度により開花し、約80日で収穫を迎える。一方の黒枝豆は、日長で開花が決まり、約120日間で収穫。夏場の昼夜の寒暖差が10度以上あり、同地区は、黒枝豆の栽培に適している。むちっとした歯ごたえと独特のうま味が特徴で、ファンは年々増加傾向にある。

 枝豆は収穫すると品質低下のスピードが早いため、鞆渕の黒豆は普通のナイロン袋ではなく「鮮度保持フィルム」を使用。枝豆の呼吸を抑え、品質低下のスピードを遅らせ、鮮度を長く保つことが可能だ。未開封状態なら冷蔵庫に入れて1週間程度はもつという。

 粉河鞆渕郵便局の西川篤局長は「毎年好評で、ことしはさらに注文が増える見込みです」と期待を込め、JA紀の里販売部の吉川功二郎さんは「ことしも例年通りの収穫を見込んでいます。ぜひ食べてください」と話している。

 内容量は200㌘×5袋の計1㌔。代金は2800円(送料・税込み)。申し込みは郵便局に備え付けのカタログ販売申込書と一緒に県内または大阪府内の郵便局窓口(一部簡易郵便局は除く)へ。問い合わせは同郵便局(℡0736・79・0033)か鞆渕選果場(℡0736・79・0026)まで。

「ぜひ食べてください」とPR(左から吉川さん、西さん、西川さん)

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