動物愛護の必要性訴え 杉本彩さん講演
県と公益社団法人県獣医師会は8日、紀の川市の貴志川生涯学習センターなど2会場で、「2015動物愛護フェスティバル」を開いた。講演では、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長を務める女優の杉本彩さんが講師として登壇し、人と動物が共に暮らせる社会について力説した。
同フェスティバルは、動物愛護の普及や啓発、適正な動物の飼い方を広めることを目的に、毎年開催。ことしは同センターの他、和歌山電鐵の伊太祈曽駅前の2会場で初めて開催した。
杉本さんは、動物たちを取り巻く問題について紹介。年間の殺処分数が減少傾向にあるものの、いまだに12万8000匹もあることにふれ、人間の身勝手な飼育放棄で動物たちが収容されていることを説明。「何の罪もない動物が殺されていく。恥ずかしいことだし、容認できない」と力説し、解決のために社会が声を上げなければならないと促した。
また、捨てられた犬や猫が最後を過ごす動物収容施設の様子を写真で見せ、販売される動物の繁殖の背景や流通の仕組みを紹介。「動物は、人間の社会の中で一番の弱者だと思う。私たちがどう扱っていくか。責任の重さを感じてほしい」と訴えかけた。
この他、アドベンチャーワールドの飼育技師・武分渉さんが「アドベンチャーワールドのネコ科の動物たち」と題し、ライオンやチーターなどの歯、爪の生え方や鳴き声を紹介。会場には、アドベンチャーワールドの動物ふれあい広場やミニ獣医師体験コーナーなどが設置され、多くの親子連れらでにぎわった。
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