県農水産物を海外へ 商社とのマッチング会
和歌山県和歌山市と日本政策金融公庫和歌山支店は、農水産物・食品のトライアル(試験的)輸出を目指し、「農水産物・食品輸出セミナー&相談会」を9日、市役所で開いた。食品会社や卸売市場の関係者らが参加し、国内の輸出概況などを学び、個別相談会では前向きな検討がなされた。
セミナーで日本公庫は、昨今の日本の農林水産物・食品の輸出額の推移について「平成25年から4年連続で増加しており、31年には輸出額1兆円を達成する見込み」と大幅な伸びが見られることを解説。
クラウン貿易㈱(兵庫県神戸市)と㈱RE&S(大阪府大阪市)の商社2社
はそれぞれ、販路を開拓している北米や欧州、アジア各国の概況について説明し「商品の周知には地道な販促活動が不可欠であり、賞味期限が長く品質が安定しているものが適している」などと強調した。
商社、日本公庫の輸出支援事業に関する相談会も開かれ、商社との相談会を終えた卸売市場の関係者は「シンガポールは水産物への関心が高いようだ。今後について前向きな検討ができ、意義深い勉強会だった」と手応えを話していた。
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