新規事業化に妥当の意見 新宮・紀宝熊野道
紀伊半島一周高速道路の一部、近畿自動車道紀勢線の新宮道路と紀宝熊野道路について、国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会の事業評価部会は14日、新規事業化を妥当とする意見を出した。現在参議院で審議中の2019年度予算案の成立後、実施計画で正式に事業化が決定し、半島一周の全区間が事業化されることになる。
新宮道路は新宮インターチェンジ(IC、新宮市あけぼの)―新宮北IC(同市三輪崎)間の4・8㌔で、事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野IC(三重県熊野市久生屋町)―紀宝IC(同県紀宝町神内)間の15・6㌔で、事業費は約850億円を見込んでいる。
事業評価部会の新規事業化「妥当」との意見を受け、仁坂吉伸知事は「紀伊半島一周高速道路の早期実現は、県にとって、企業立地や産業振興、活力ある地域づくりといった将来のチャンスを保障するものとして、また南海トラフ巨大地震などの大規模災害への備えとして、不可欠かつ急務」との認識から、「心から感謝している。すでに事業着手されている区間も含めて、沿線の自治体と連携し、円滑な事業推進に協力していく」とコメントしている。
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