年頭のごあいさつ2020

和歌山から世界へ

 明けましておめでとうございます。庚子(かのえ・ね)の年頭を迎え、読者の皆さまに謹んでごあいさつ申し上げます。「庚」には草木が次の世代を残すために花や種子を準備するという意味があり、「子」には陽気の訪れとともに一気に芽吹くことや、繁栄するという、いわれがあります。つまり、準備してきたことにチャレンジすることや、思い切って新しいことを始めるのに最高の年だといえましょう。
 本年は夏場に東京五輪を控え、機運が高まっています。国民一丸となって盛り上げていきましょう。また、ひとりでも多くの本県出身選手の出場と活躍を祈念申し上げます。
 和歌山では、紀南エリアで来年夏に串本のロケット発射場と白浜空港の新ターミナルが竣工予定。紀北エリアで関空の訪日外国人観光客の取り込みに力を入れる民間企業や行政の動きがあります。オリンピックイヤーにも後押しされ、本県には全国、世界、宇宙とつながるビッグチャンスが到来しています。観光誘客や経済発展が生まれるこの好機をぜひ生かしていきたいと思います。
 本紙においては、紙面刷新をする中、天皇即位関連のニュースや本年の東京五輪を見据え、通信社の配信記事を受け、全国ニュースを掲載しております。
 本年のスローガンは「地域深耕・Bridge & Grit 第2章」です。「地域深耕」は今まで通り、地域の素晴らしいものを掘り起こすことを意味し、「Bridge」は地域と人、和歌山と世界をつなげる架け橋を意味します。そして「Grit」は物事を最後までやり抜く力を意味し、諦めずに思い続け、言い続け、やり続ける、使命を達成するという思いを込めました。実は3年前にも同じスローガンを掲げました。今回は第2ステージの実践です。全ての要因を味方につけ、架け橋として和歌山を海外に発信していきます。具体的には定期的に和歌山を発信してくれる海外の地域メディアとの提携を検討中です。
 本年もより一層のご支援、ご愛読をお願いするとともに、皆さまのご多幸を祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

㈱和歌山新報社代表取締役社長 津村 周

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