事件に誠実に 地検の飯島検事正が着任会見
和歌山地検に着任した飯島泰検事正(54)が23日、和歌山県和歌山市二番丁の地検で記者会見を開き、「県民の皆さまの安全安心をより一層高めるべく、精いっぱい努力したい。関係機関との連携と県民の信頼が重要。一つひとつの事件に誠実かつ真摯(しんし)に向き合いたい」と抱負を述べた。
飯島検事正は神奈川県横浜市出身で一橋大学法学部を卒業。1992年に東京地検検事として入庁し、法務省刑事局公安課長や最高検検事、盛岡地検検事正を歴任した。
会見では「検察修習の指導係だった先輩検事にあこがれて検事を志した。被害者やご遺族に寄り添うのは当然のことだが、被疑者・被告人の権利を保障するのも大事。バランス感覚を大事にしたい」と話した。
特に力を入れて取り組みたいことに、特殊詐欺事件を挙げ「関係機関と連携し撲滅を目指して尽力したい」と述べた。
和歌山の印象については「風光明媚(めいび)で歴史的な文化遺産が多い。熊野三山や高野山などを訪れたことがある。再訪することを楽しみにしている」と語った。
趣味は寺などの写真撮影、好きな作家は司馬遼太郎。
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