課題解決へ行動を 付属中にSDGsのPT発足
和歌山県和歌山市吹上の和歌山大学付属中学校の2年生140人はこのほど、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に関し、生徒たち自身ができることを考え、行動を起こすためのプロジェクトチーム(PT)を発足させた。
同学年は昨年度、SDGSに取り組んでいる県内36カ所、紀ノ川農協、㈱島精機製作所、大日本除虫菊㈱などの企業を訪問。地域が抱える課題や現状を調査してきた。
第1回目の意見交換会のこの日、生徒たちは体育館に円形に集まり、タブレット端末を使って話し合った。中心市街地にシャッター街が目立つようになったことについて「高齢化が進んでいるから、子どもや若者が訪れるようなイベントをすればいいんじゃない?」「大学のサテライトをつくればいいと聞いたことがある」などのアイデアが出た。
人口が減少する田舎のまちづくりについては「ごみ箱を手作りしてごみ問題の解決から取り組み、少人数でも一致団結してまちづくりをしたらいいと思う」などと積極的に意見を出し合った。
今後、意見をまとめて企業にアイデアを提案する予定だという。
矢野充博教諭は「身の周りにどんな課題があるか自分のこととして考え、大勢でアイデアを出し合い、解決策を考えることが世の中を良くすることにつながるという経験を積んでほしい」と話した。
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