人生の備えの大切さ 明治安田生命が授業
お金や保険の仕組みについて理解を深めてもらおうと、明治安田生命保険相互会社和歌山支社(和歌山県和歌山市六番丁、松尾洋支社長)は9日、市立加太中学校(同市加太、神﨑信彦校長)で金融に関する出前授業を開いた。
全校生徒22人と教員10人が出席。講師を務めた同社の中島政美さんは、世帯主などが亡くなって残された家族の生活費▽病気・けがの治療費▽障害・介護状態になったときの費用▽老後の生活費――など、人生においてリスクが発生した場合、国の社会保障だけでは足りず「自助」で補わなければならないと説明。自身で備える貯蓄と保険の二つの方法で不足分を補うことができるとし、それぞれの特徴を挙げた。
病気やけがをした場合、保険の加入と未加入で治療費の自己負担額の違いが起きるシミュレーションや、平均寿命が延びて人生100年時代といわれる中で、将来に備えてお金を準備する方法などを説明した。
生徒たちからは「保険会社がかける保険はあるのか」「保険会社はどこから利益を上げているのか」など、積極的な質問が寄せられた。
生徒会長の利光立成くん(15)は「生きていく中でのいろいろなリスクを知ることができて、とてもためになった」と話していた。
松尾支社長は「県内の中学校で金融教室を実施するのは今回が初めて。これからも人生で必要な保険や貯蓄などについて話す機会を増やしていきたい」と話した。
また、同社はJリーグのオフィシャルパートナーとして協賛していることから、同校にサッカーボールを寄贈した。
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