薮下さんに大賞 全国小中学生俳句大会

一茶まつり全国小中学生俳句大会
「びっくりした!」 とうれしそうな藪下さん

 俳句の全国大会 「一茶まつり全国小中学生俳句大会」 (炎天寺一茶まつり委員会主催) 小学校の部で、 和歌山大学付属小学校 (和歌山市吹上、 菊川恵三校長) 5年生、 薮下佳音さん (10) の作品 「二階から 頭かさねて 見る花火」 が特選 「一茶まつり大賞」 に輝いた。 薮下さんは 「びっくり。 人生の中で一度のことだと思う」 と喜んでいる。

 応募は、 海外、 国内44都道府県から12万2365人 (小学校の部6万9192人、 中学校の部5万3173人)。 同賞は各部から一人ずつ選ばれる最上級の賞だ。

 薮下さんの作品は、 毎年、 同市で開かれる花火大会を親戚の小学生2人と一緒に自宅から眺めているところを思い出して書いた。 細長い飾りの入った窓の隙間から、 背の低い順に3人でだんごになって見た花火が、 夏の思い出の中で一番印象に残っていたという。

 薮下さんは授業で 「面白い」 「おいしい」 「うれしい」 など気持ちがはっきりと分かる言葉はできるだけ使わないと習い、 意識してきた。 クラスでは1、 2学期に投票制の 「心の一句大会」 を開くなど、 普段から俳句に親しんでいる。 今後は、 「今はあまり使われていない昔の言葉を入れてみたいな」 と笑顔で話している。

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