3連動地震に備え 高速道路関係者ら図上訓練


警察、 消防、 道路管理者が役割分担を確認

 東海・東南海・南海の3連動地震に備え、 警察、 消防、 西日本高速道路㈱による合同図上 (机上) 訓練が27日、 和歌山市栗栖の和歌山高速道路事務所で行われた。 3者の合同訓練は東日本大震災後2回目。 意思疎通や連携強化を図った。

 約50人が参加。 訓練は、 午後2時ごろ、 同市で震度6強の地震が発生したと想定。 吉礼付近で高速道路下り車線の一部がずれ、 50㌢の段差が出現。 その影響で車両事故が起きた場合の対応を検討した。

 同社が高速道路の通行止めを行う▽消防が事故車に危険物が積まれていないかを確認▽警察が救急車が足りない場合にパトカーで搬送するなどの連携が練られた。

 課題としては 「消防隊員は責任者に腕章が付けられているが、 警察官は目印がないため分からない」 「警察と消防の無線周波数が違うため、 情報共有がしにくい」 などの意見が出た。

 同社の前智裕さん (49) は 「3者が顔を合わせることに意味があります。 今後も情報共有を深めていきます」 と話していた。

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