東洋精米機の合併について聞く


雜賀慶二社長

 石抜機やBG無洗米を開発し、 長年にわたり米の食文化向上に貢献してきた㈱東洋精米機製作所(本社・和歌山市)。 昨年50周年を迎え、 その勢いは増すばかりだ。 一方、 同社の精米技術(サイカ式精米法)で作られる 「金芽米」 を製造販売する、 同社の関連会社トーヨーライス㈱(本社・東京都中央区)も先ごろ、 「タニタ食堂の金芽米」 「タニタ食堂の金芽米ごはん」 を発表し、 市場からの反響も大きいという。 そのようにますます活動範囲を広げようとしている中、 なぜ両社が合併をするのか。 両社の社長を務める雜賀慶二社長に話を聞いた。

 合併を発表されましたが、 その理由は?
 約8年前弊社で開発した金芽米は、 機械メーカーが扱うには不似合いであるので、 情報発信にも好都合な東京銀座の弊社ビル内に金芽米のメーカーとしてトーヨーライス㈱を設立し、 金芽米の事業化を果たしました。 するとこれが東洋精米機が顧客とする米穀業者を支援する相乗効果を生むこととなり、 徐々に両社の役員・社員が精米機器と金芽米の業務を兼務する状況となり、 事実上、 合併状態になってきたため、 会計処理も煩雑となってきました。 そのような中、 今般金芽米の新商品の宣伝費の負担割合などに一層悩まされることになり、 それらを解決するための合併であって自然の成り行きであったといえます。

 本社はどこに置かれるのですか? また、 新社名は?
 正直、 大変悩んでおります。 弊社の50周年式典も東京で行ったように、 弊社の昨今は東京に重心が移っています。 しかし弊社は51年前に和歌山で生まれ、 それまでの個人経営時代は特に地元で大変お世話になっていることもあり、 本社を東京か和歌山か、 と新社名の命名で苦慮しているところです。 しかし近日中に決定するつもりです。

 合併後の目標は?
 わが国の医療費はますます膨大化し、 また人々も健康を強く求めております。 私どもは金芽米のように新技術を通じてわずかながらも国費を減らすとともに、 人々の健康及び環境改善を図り、 社会に高度の貢献を果していく所存です。

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