地元の民話を絵本に 安原小4年1組


完成を喜ぶ児童たち

 和歌山市立安原小学校 (同市江南、 西浦民子校長) 4年1組の児童38人が、 地元に伝わる民話を基に8冊の絵本を作った。 自分の住んでいる地域を知り、 地域への愛情を深める授業の一環。 児童たちは本で調べたり、 地域の人に話を聞いたりして、 小さい子どもが読んでも分かるような絵本にしようと取り組んできた。 絵本は手作りのポスターでPRし、 同校の図書室や、 地域の郵便局などに置く予定。

 絵本は、 段々畑を転がり落ちてきた火の玉が、 おばあさんの入っているお風呂に 「どぼん」 と落ちたという話 『火の玉伝説』 の他、 『血洗い池』 『名草古代戦争』 など、 児童が民話に合った題名や物語を、小さい子どもにも分かるように考えた。

 グループに分かれて役割を決めて進める中、 意見がぶつかることも多かったという。 森裕也君 (10) は 「みんなで努力したから完成した。 民話を知ることで、 (安原に) 住んでいることが楽しくなってきた」、 大谷芽依ちゃん (10) は 「つまづくこともあったけど、 協力して乗り越えたので達成感がある。 安原は伝説がいっぱい。 安原が有名になればいいな」 とにっこり。

 担任の内田宏希教諭 (34) は 「子どもたちはとても意欲的に取り組んだ。 活動を通して安原のことを知り、 またクラスの絆も深まりました」 と話していた。  

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