雑賀が2連覇 和歌山県冬季ミニバスケ


2連覇を達成した雑賀

 第39回県冬季ミニバスケットボール大会の決勝が23日、湯浅町の有田郡民体育館で行われ、男子の部で雑賀(和歌山市)が2連覇を達成した。夏季大会のチャンピオンSHIKAKITAとの和歌山市勢の対戦となり、第1クオーターで7点をリードした雑賀が、終盤に追い上げたSHIKAKITAの猛攻を27―26と1点差で振り切り、全国大会(3月、東京・代々木体育館)出場を決めた。女子の部はKIBIが制し、夏季に続き2大会制覇を目指した海南OUは31―38の7点差で涙をのみ準優勝だった。

 ◇男子決勝

 男子は22日に2、3回戦、23日に4強激突と連日の熱戦となった。準決勝の本町戦を2点差で勝ち上がってきた雑賀は、決勝では序盤からスピードを生かし果敢な攻撃を展開。山本、三草を軸に得点を重ね第1クオーターを9―2とリードした。第2クオーターでも雑賀は、川乘の4連続シュートなどでリードを広げたが、中盤からSHIKAKITAも主将の北村や中村がシュートを決め反撃。19―12と7点差のまま前半を終えた。

 第3クオーターは開始早々から、雑賀がリズムをつくり、主将の岩田や峯野が得点に絡み25―14とした。最終の第4クオーターでは、雑賀のシュートが微妙にズレ、攻めているのにわずか2点を加えただけという状態を、SHIKAKITAが猛追。試合時間残り1分7秒というところで3点差まで迫ったが、ここで雑賀ベンチが絶妙のタイムアウト。SHIKAKITAへ傾きかけていた試合の流れを止め、混戦の中でSHIKAKITAが2点を加えたのは、終了までわずか2秒で万事休す。雑賀が粘り強く守り切り、2連覇と10回目の優勝を飾った。

 雑賀の永広コーチは「子どもたちが最後までよく頑張った。全国でまず戦えるような戦力になったと思う。勝つというのは、これからだが、本大会までの3カ月間、全国大会バージョンで取り組む」とし、岩田主将は「コーチにいつも言われているように、声を出し楽しく戦えた。全国ではまず1勝を目標に、みんなで頑張る」と意欲を見せた。

 《雑賀》代表兼コーチ=永広敏之▽Aコーチ=井田圭紀▽主将=岩田駿▽選手=峯野晴貴、三草涼斗、山本航、原口瞬、川乘涼生、新居龍杜、垣本和佑、清水成樹、坊岡知哉、福塚彪悟、森田武志、松井大和、髙野拓実、玉置大樹、中家翔覇、角谷雛太、寺井百輝、高松稜

 ◇女子決勝

 第1クオーターで0―12とKIBIのリードを許した海南OUは、第2クオーターから生駒、畑山を中心に反撃に転じ、9点差まで追い上げた。第3クオーターでは北村が加わり、積極的な攻めで、7点差に詰め寄り、第4クオーターに突入した。

 海南は、目﨑がドリブルで持ち込みシュートを決め、ムードを盛り上げたが、KIBIも長身を生かして追加点を挙げ、点差は変わらなかった。カウントダウンの残り0秒まで、諦めず攻めた海南メンバーに、客席から大きな拍手が湧き起こっていた。

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