紀州レンジャーズ逆転V ホーム開幕戦


逆転のホーム生還を果たした原田選手

 関西独立リーグ2013・紀州レンジャーズのホーム開幕戦が13日、 紀の川市の貴志川スポーツ公園野球場で行われ、 終盤猛反撃を見せた紀州が06ブルズを6―5で破り、 逆転勝利を飾った。 06ブルズと1勝1敗で迎えた第3戦は、 前半1―5とリードされたが、 主将・内之倉の7回に見せた巧打と果敢な走塁が起爆剤となり、 紀州打線に点火、 この回一気に同点とした。 8回には原田が捕手との激突にもブロックをかいくぐる見事なハンドタッチで生還。 地元の声援にこたえ今季2勝目を勝ち取った。

 ◇前期3回戦
06ブルズ
0013100005
00010131×6
紀州レンジャーズ

 序盤に4点のリードを許した紀州は4回、 1死2塁から古賀が左翼線に2塁打を放ち1点を返した。 5回に1点を奪われ、 再び4点を追う展開となった6回は島袋、 蘆田の連打で好機を広げ、 1死1、 3塁から古賀の当たりを内野が失策、 1点を挙げた。

 7回には2死から内之倉が左翼線へ技ありの1打を運び出塁。 続く島袋の打席では2盗、 内野の後逸を見逃さず3塁を落とした。 主将の果敢な走塁に、 チームメートも奮起。 島袋が相手の失策を誘い1点。 蘆田の右前打、 本村が四球を選び満塁とした。 期待の次打者は、 この試合で得点に絡んでいる古賀で、 三遊間の当たりを一塁へヘッドスライディングするガッツプレーを見せ、 1点を加えた。 なおも満塁から林鴻徳の中前適時打で同点。 2塁走者も本塁を狙ったが、 捕手に阻まれた。

 攻撃のリズムをつかんだ紀州は8回、 2死1、 2塁と攻め、 島袋の右前打で2塁走者・原田が本塁へ激走。 捕手のブロックに阻止されながらも、 わずかな隙を突き左手でベースタッチ。 スピードあふれるエキサイティングなプレーで勝ち越し点をもぎ取った。

 紀州の投手陣は3番手の栃谷から中山、 金子とつなぎ、 6回以降ブルズを零封。 逆転劇を支え、 最終回は1点を守り切った。

 紀州・石井毅監督は 「ホームで負けるわけにはいかないという気持ちもあったが、 打線のつながり、 積極的な走塁といい形の試合ができたと思う」 とし、 勝ち越しの本塁生還を決めた原田太祐選手は 「捕手とぶつかった瞬間は、 記憶が飛んでいるけど、 手だけは本塁にタッチしていた。 次も頑張る」 とさらなる健闘を誓った。

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