オープン前に認知症学ぶ イオン従業員450人

客役とのやり取りを通して具体的に学んだ
客役とのやり取りを通して具体的に学んだ

 16日のオープンを前に、「イオン和歌山店」(和歌山市中)の従業員約450人は5~7日の3日間、ふじと台ステーションビルで市主催の「認知症サポーター養成講座」を受講。座学などを通して認知症患者に対する接客の心得を学んだ。

 同店は大型商業施設「イオンモール和歌山」の核店舗。イオングループでは客に安心して買い物を楽しんでもらおうと、平成19年から従業員の認知症への理解を深める取り組みを行っている。

 7日は170人が参加。講師の長森秀尊さんが認知症の症状を説明し、「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」と3つの心得を伝えた。商品の菓子を食べている認知症の客に対しては、目線を同じ高さにして、相手の言葉に耳を傾けてゆっくりと対応するなど、具体的な事例を交えながら指導。「皆さんがどういう気持ちで関わるか。その姿勢が大切になる」と話した。

 受講した上村周代さん(53)は「知っているようで知らないことがたくさんあった。笑顔が大切とあらためて分かった」と話していた。

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