木札デザインが決定 ぶんだら飛び入り連

8月6日に和歌山市の和歌山城周辺で開かれる「第54回紀州おどりぶんだら節」で飛び入り連を率いる、県住みます芸人の「わんだーらんど」が8日、県立和歌山工業高校(同市西浜、松本泰幸校長)を訪れ、産業デザイン科3年の生徒36人のデザインから、参加者に渡す木札に使う三つのデザインを決めた。

飛び入り連は20人未満のグループや個人が参加できる連で、2018年に開かれた「第50回記念大会」の特別企画の一つとしてスタート。初年から560人を超える参加者が集まり、大いににぎわった。翌年の19年も開催したが、以降、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。ことし3年ぶり3回目の実施が決まった。

前回までは、飛び入り連の参加者に配られる木札のデザインをわんだーらんどの2人が担当し、生徒らが木札を作成していたが、ことしは生徒らにデザインを依頼。それぞれのアイデアやセンスが光る多彩なデザインが集まった。

わんだーらんどのたにさかさんは「36通り、全て素晴らしい」と話し、一つに絞るのに苦戦。2人は最終候補として八つのデザインを厳選した上で、それぞれのデザインの〝生みの親〟である生徒らにデザインに込めた思いなどを聞いたり、生徒らに投票してもらったりと、若い感性の力を借りて、ことしの木札のデザインを決めていった。

選ばれたのは、印象的な「ぶんだら」の文字と波がデザインされたものの他、ぶんだらを踊る両手で第54回の54を示したもの、紀州犬を描いたものの3作品。3種類になったことで「どれが当たるか分からない」といった楽しみも加わった。

他の人と同じにならないように紀州犬をデザインしたという森本颯来(そら)さん(17)は「絵を描くのが好きなので、自分のデザインをみんなに見てもらえるのはすごくうれしい」と笑顔。

選ばれた三つのデザインは今後、同科の課題研究班の6人が、今春同校に導入されたレーザー加工機を使って完成させていくという。デザインごとに70個、計210個の木札を作成する。

まことフィッシングさんは「踊りを知らなくても前の人を見れば踊れるので、気軽に来てくれれば」と飛び入り連への参加を呼び掛けている。

デザイン選びに苦戦するわんだーらんどの2人㊧

デザイン選びに苦戦するわんだーらんどの2人㊧

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